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研究会の概要 - BSPC研究会|高炉スラグ微粉末を用いた高耐久性PC構造物

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研究会の概要

研究会設立主旨

研究会設立主旨

本研究会は,コンクリートの耐塩害性や耐凍害性が改善されると言われていた,高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートをPC構造物へ適用することを目的として,平成12年6月に『高炉スラグ微粉末を用いた高耐久性PC構造物研究会』として設立いたしました。

高炉セメントを用いたコンクリートは,強度発現が従来のコンクリートよりも遅くなる特性から,比較的初期に強度発現が必要となるPC構造物への適用は困難でありました。しかし,平成7年3月に高炉スラグ微粉末がJIS化(JIS A 6206コンクリート用高炉スラグ)されたことを契機として,従来から高耐久であるPC構造物においても更なる耐久性向上を達成するため,高炉スラグ微粉末を用いたコンクリートをPC構造物へ適用させるための検討を開始しました。
JIS化された高炉スラグ微粉末は,比表面積3,000cm2/g,4,000cm2/g,6,000cm2/g,8,000cm2/gの4種類ありますが,この中で『高炉スラグ微粉末6,000』が”強度特性”,”経済性”を含めてPC構造物への採用が適していると考え,『高炉スラグ微粉末を使用した高耐久性PC構造物(BSPC)』の開発に着手しました。

凍結防止剤などによるコンクリート劣化現象が問題となっています。

凍結防止剤などによるコンクリート劣化現象が問題となっています。

設立までの経緯

平成7年10月~平成10年3月
研究開始

株式会社安部工業所(現 株式会社安部日鋼工業)と新日鐵化学株式会社(現 日鉄住金高炉セメント株式会社)の共同研究で開始。
研究は,日本材料学会への委託研究として実施するとともに,同学会内へ学識経験者を含む「高炉スラグ微粉末を用いた高耐久性PC構造物開発検討委員会」を設置。

平成10年5月~平成20年5月
フィールド試験開始

耐塩害性効果を検証するための試験として,10年計画で実構造物の追跡調査および供試体の暴露試験を実施。

平成11年9月~平成12年3月
性能特性確認試験開始

九州大学, 株式会社安部工業所(現 株式会社安部日鋼工業)と新日鐵高炉セメント株式会社(現 日鉄住金高炉セメント株式会社)の共同研究で開始。
PC桁に高炉スラグ微粉末を採用した場合の,クリープ・乾燥収縮特性を確認。高炉スラグ微粉末を用いないPC桁との比較検討にて確認。